脳汁
blogに書いた詩です。
2007/12/26 貼り付けが面倒になってきたのでブログ記事へのリンクへ変えます。
2007/12/26 貼り付けが面倒になってきたのでブログ記事へのリンクへ変えます。
羽音
飛べない鳥は冷たい空の下 只、土と戯れる 去った日に別れを告げる 前だけを見て、踏出した日 誰かが言う 「 」 聞き取れず、問い返し、 答えなど無いのだとやがて知る オレンジ色の月が 今日も退屈そうに 隙間からこちらを見下ろす 月の光は冷たく暗く アスファルトの上に横たわる 死ねないソレは冷たい土の中 その夢に落ちる 失った物、指折り数えた 捨てて来た物、逃げ出した事 両手では足りず 「誰か指を貸して下さい」 繰り返す声は地上に届かず 監獄の中にだけ響き渡る 底無しの今 毎日が続いている 冷たい後悔が脳を焼く 幸せを信じ続ける まるで呪いの様に、幸せだと信じ続ける 光も届かない この監獄にも羽音だけは降り注ぐから ただ耳を澄まして、 聞えるソレを、聴いて過ごした
コメント
社会という棺桶の中では
自由も切り売りされている
自由も切り売りされている
蜘蛛の糸
蜘蛛の糸、目指す人の群れ 辿り着けば、疲れ果て 先来た奴から死んで行く 歩き疲れ、僕等は まるで囚人の様な錯覚に陥る ここから出るのさ いつか聞いた声で君は言う ここから出るのさ 濁った目で空を指す 終着駅目指す人の群れ ここからは出られない 何度も言われたその言葉 細く閉じた瞼の裏に 今も突き刺さっている ここから出るのさ 死んだ様に君は言う ここから出るのさ 濁った目で空を指す
濁った無数の目が染めた黒い空の下。
赤黒い土の上を歩き続ける。
疲れ果ていつかは、自らも土となる。
赤黒い土の上を歩き続ける。
疲れ果ていつかは、自らも土となる。
colorless
colorless & you呟いた言葉 棺桶と共に灰になる 「可哀そう 可哀そう」 流れ落ちる涙は 次の朝で嘘に変わる 嘘だらけ その涙何色？ 作り笑顔で 死刑を待つ衆人 カワイソウ カワイソウ 色の無い涙は 土の底で毒に変わる
colourless
戻れない時間抱き留める 何も無い心で 止まらない涙は 心を濡らし 透明な心は 涙の数だけ壊れて 諦めきれず想いは 血の中で毒に変わる 過ぎ去った想い抱き締める 色の無い心で 枯れ果てた涙は 流れ落ちず 透明だった頃の 時間を止めた 色の無い涙は 朝の光で霧に変わる
内容的には別だが、ある意味２部構成。
colorless & you：無色の涙とあなた
colourless：無色の心
colorless & you：無色の涙とあなた
colourless：無色の心
翠煙
まだ少しもう少し もう少しだけ居させて 止まらない秒針に その時だけを見つめながら 変らない変れない 現実から目を背けてる 変われ変われ 嘘でもいいと 縋るだけの 願いは虚ろ過ぎた あと少しもう少し 遅すぎた願いは叶わない 黒く染まり抉り採られ ナイフは鮮血に染まる 遅すぎた決断と 諦めだけが残る 変われ変われ 壊れてもいい 変われるはず そう心に刻んだ
変わろうとする心、煙の様。
晩秋
冷たい空 太陽が影を這わす 地面を抉る 黒い雨 冷たい音に目を覚ます 空に冬の香りがした 白い息、空に消えて行く 暗い雨に飲み込まれる 見上げた闇に 白く切り取った満月 揺れる髪 時を刻む 濁り切った目に刺さる 白い光が痛い 冷たい声、空に堕ちて行く どこまでも真直ぐに
秋と月と冷たい雨。
quiet battlefield
生きる意味考える、余裕など無い 生きろ当たり前に、その時を 徴兵され、無差別に、不条理に 殺しあう、意味も判らないままに 殺しあう、単純なサバイバル 殺しあう、最後の一人になるまで 殺しあう 生きる糧考える、探し回り 両手には灰だけを、握り締め 選別され、不適合、排除される 殺された、意味の無いソレ 殺されず、カワイソウなソレ 殺される、フリをするソレ 死んだフリをする 意味など最初からない、唯一つ在れば それだけで生きれる、毎日を 静止した、戦場を、否定する 憎み合い、抜け出せない 殺しあい、浸かる血の海 ウンザリな、フリをする 毎日を生きる
余裕を糧に毎日精神面で殺しあう
テーマは
１章：killing field
２章：消えろイレギュラー！！ （ｗ
３章：quiet battlefield
テーマは
１章：killing field
２章：消えろイレギュラー！！ （ｗ
３章：quiet battlefield
深淵
終り見えない綱渡り 視界には誰も居ない 堕ちて行く、人の影 まるで諦めたようだ 祈りは通じない、それは 役立たずな神様が棺桶に入り海の底 呼び声は今日も連れて行く 判り切った事、いつかは 大切なその人も鬼籍に入り土の下 呼び声は傍から聞えるだろう その声が聞こえるから 綱渡り続ける 今日も静かに目を閉じる 綱渡り続けよう 踏み外すその時まで
2006/11/26日の夜に突如書き始めた詞。
テーマは呼び声。
テーマは呼び声。
raw
当然のように現実逃避 堂々巡り一日に瞼を下ろし 先の見えない明日に縋り付く 唯一の答え。選ぶのを躊躇う 夢を見た、狂ってしまう夢 -- 狂った夢 渇いた笑い声、遠い景色 現実よりもリアルな自分 悪夢のような毎日、最初の時に戻る あちら側では幸せになれるのに 今よりもずっと、誰よりも。 何も見えない。境界の上。 狂気が回りだす ふとしたことから裏返る、外面が。 歯車は狂いだした 磨り潰しながらこちらに来る
ファイル作成時刻により書いたのは2003年12月1日かと思われる。
過去、未加工の狂気、変らない本質。
過去、未加工の狂気、変らない本質。
trigger
冷たい引金 終りの訪れを告げる こめかみを抉る短い音が 感触が背中を突飛ばす 時間は 休んだ貴方を切り刻むだろう 時間は 逃げた貴方を見放すだろう 時間は 倒れた貴方を踏み潰して行くだろう 右回りの絶望 鏡の中だけが残る 逃げ回る、無駄な抵抗も 音の無い世界で解体され 次の引金を引く 時間は 優しい貴方を切り刻むだろう 時間は 冷たい貴方を見放すだろう 時間は 全てを踏み潰して行くのだろう
2006/11/15日の夜に突如書き始めた詞。
テーマは時間と死。
テーマは時間と死。